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どうしてもお金が貯まらない人が始めるべき習慣とは

とあるご縁によりいただいた本を読みました。

「毎日○×チェックするだけ! なぜかお金が貯まる手等術」 野呂エイシロウ 著

著者は放送作家として有名な方で、現在はその経歴を生かした戦略的PRコンサルタントとしても活躍されているそうです。

が、本を読む限り、若いころはせっかく稼いだお金を、戦略的とは言いがたい使い方をしてしまい、最大1000万円ものクレカ借金が残っていたとのことです。

ちょっとびっくりしましたが、収入が多いからこそここまで借りられたのでしょうね。

本書では、このままではいけないと思い直した著者が、どのようにして借金を返済し、お金を蓄えられるようになったのか、どのような習慣を変えればいいのか、が書かれています。

野呂氏はまず最初に、現実を知ることから始めました。

自分はいくらの貯金があり、いくらの借金が残っているのだろうか? そのときに判明した借金が1000万円です。
ただ、ある程度、自分が忘れていた預貯金があったようで、蓄えと当時の収入を出来る限り借金返済にあてて、なんと、3ヶ月で完済したそうです。

現実を知ることはまだまだ続きます。

次に、レシートの整理を始めました。のちに「お金のお片づけ」と呼ぶことになる作業により、自分がいかに、何も考えずにお金を使っていたかを思い知ったようです。

毎日集まるレシートを、1日ごとにノートなどに貼っていく。レシートごとに思い返して、この出費は意味があったから○、この費用は単なる無駄使いだから×、という具合に印をつけていく。

×ばかりが続くとイヤになるのか、2~3週間続けるうちにだんだんと×になるレシートが自然と減って行ったそうです。つまり、無駄使いが減り、お金がたまり始めたそうです。

この、レシート整理の流れは、レコーディングダイエットと似ているなとも思いました。

やはり人は、ちゃんと記録をとり、それと向き合うことが出来れば、将来の自分を変えることができる、ということなんですね。

本を読み終わって、改めて貯蓄がなかなか出来ない人はどうするべきなのかを考えてみました。

やってみてほしい新しい習慣は、次の3つです。

・毎朝ATMに通い、サイフの中身を一定額にする。
・お金を使ったさいのレシートは必ず受け取る。自販機はなるべく使わない(レシートが出ないので。自販機を使う場合はレシート代わりのメモを残す)。
・定期的に、できれば毎日、レシートの整理、通帳記帳を行い、お金の使い方を考える時間を作る。

上記は、現段階でお金を蓄える習慣がなってない人向けのリハビリメニューともいえるものでしょう。

収入と支出のバランスが取れている人は、ここまでマメにする必要はなさそうです。

私自身も個人事業主として、帳簿付けを行うのは毎月1回程度です。レシートはクリアファイルにまとめてあり、自分で会計ソフトに入力してます。サイフのお金を確認するのは月末のみ。現金と電子マネー残高をチェックします。現金が必要になったら定期的に銀行から現金を引き出します。引き出すのは月1回のみを心がけてますが、月2回になることもあります。さらには、カード決済を心がけているため、サイフの中身よりも、カード会社のWebサイトをチェックするほうを重視していたりします。

ともあれ、個々人の事情があると思いますが、おおむねマネー本の中で共通していることがあります。

それは、自分が使ったお金を把握し、ムダだとわかった金遣いを減らしていくべき、ということです。

これが一番重要なのでしょうね。

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