振り返ればヤバイことになりそうなことでもアセットアロケーションでは観察しかすることがない
年明け以来、金融資産運用界隈がなにやら軟調に推移しています。
具体的には、
・日経平均は、年末終値の17,450.77円より、2015年1月16日終値の16,864.16円へ、-3.36%下落
・TOPIXは、年末終値の1,407.51ポイントより、2015年1月16日終値の1,363.73ポイントへ、-3.11%下落
・米ドル為替は、年末終値の119.68円/ドルより、2015年1月16日終値の117.61円/ドルへ、1.72%の円高。
・ユーロ為替は、年末終値の144.77円/ユーロより、2015年1月16日終値の136.03円/ユーロへ、6.03%の円高。
(以上、ヤフーファイナンスより引用)
たった2週間で、このような感じです。
ちなみに、自分のアセットアロケーションは幸いにも昨年末来-1%程度であり、ここまでは日経平均やTOPIXほどの下落には至っていません。
とはいえ、少々やばそうな気配も感じます。実は昨年も1月は軟調でしたから、楽観していたいのですが、用心するに越したことはありません。
思えばこの半年ほど、いろいろと変でした。
・原油価格、2014年7月までは100ドル台だったのが、現在48ドルと半値以下。
・資源安に伴い、まず、ロシアルーブルの暴落が話題に。
・その間、日本円は1ドル101円程度から120円台の円安に。
そして、1月15日、スイスフランがこれまでユーロに対して通貨防衛していたのを突然解除し、FXを通じて運用いていた人たちを混乱に陥れました。
アセットアロケーション運用では、基本的には金融商品を買って、長く持つというスタンスであり、今回のスイスフランのように流動性に問題ありそうな通貨はそもそも持っていませんし、現在のところはそれほどダメージがないのではないかと思っています。
ただ、最初はたいしたことがないと思っていても、3ヵ月後、半年後に、もしかしたらあのタイミングが転換点だった、みたいなことになることもあります。
ITバブル崩壊も、サブプライムショック発覚のころも、最初はみんな楽観してたものです。
それが、徐々に直近の高値を上回れなくなり、下値更新を繰り返すようになり、4月以降の年初来安値報道が続き始めると気分まで落ち込み、主要な移動平均線を下回るようになり、デッドクロスが起き、移動平均線を上回れなくなり、最終的に完全な逆張り相場になる。
特に日本株式に関しては、アベノミクス相場の基点であろう2012年11月以来、週足チャートでは本格的な逆張り相場を経験せずに3年目を迎えています。
冷静にチャートを振り返ると、2013年、2014年とも、4月~6月くらいが少々軟調気味。それでも、なんとなく右肩上がりで推移している印象はまだ続いています。
今後心配なのは、さらなる資源安。ギリシャのゴタゴタの行方、そしてイスラム国テロの広がり、それらが市場にどういう影響を及ぼすか、などでしょうか?
心配材料のみ取り上げていますが、個人の投資家ができることなど、本当に限られています。
ましてや、すでにアセットアロケーションを学び、十分に考えて分散投資をされている場合にできることは、のんびり楽観的に気構えることと、あえて売買するなら数%程度、安全資産比率を上げることくらいです。
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