FP関連情報収集(4)カン・チュンド氏の「FPはラーメン屋になれ」?!
まさか4回もの連載になるとは思いませんでしたが。
先週の金曜日、土曜日に続けて行った、FPに関する会合での情報をシェアするブログ。
今回は前日に引き続き、2月21日土曜日のネクスティアンカンファレンスで興味深かったセミナーを取り上げます。
午後の1つ目のセッションは、カン・チュンドさんのセミナーを選びました。テーマは「ラーメン屋さんに学ぶ! 一歩先行くFPのブランド構築法」。
なぜラーメン屋なんだろう?????
私自身は、FPは床屋さんであるとか、占い師であるみたいな説を唱えていたことが一時ありました。
床屋さんのように、看板が広まればどんなサービスを受けられるか一目でわかり、よって近所のお客さんには選ばれるようになる、という考え方です。そして、先の読めない経済について語るところは、占い師に通じるかもしれないと思っていました。
また、医者と薬局のたとえで、FPは医師として金融商品の処方箋をだし、薬剤師としてその処方箋のとおりに金融商品を取り扱う立場、みたいな話もありました。
さて、カンさんの話はどのように進んだのか。
カンさんは、2000年7月から、メールマガジンによる情報発信を始めたそうです。
2004年からはブログを、2006年からは動画による情報発信も始めたとのこと。
それでも、2007年くらいまでは、なかなかな泣かず飛ばずの状態が続いたそうです。
しかし、あることがきっかけで、2007年以降は、業績を上げることができて、FPとして食べていく実感が持てるようになったそうです。
それは、「インデックス投資アドバイザー」という肩書きを名乗るようになってから、だそうです。
思い当たる節はあります。私が知っている、稼げていると思われるFPは、実際、FPとは名乗っていません。
カンさんが他に例をあげた人としては、家計再生コンサルタントの横山光昭さん。
他にも、家計見直しでは藤川太さんもいらっしゃいますが。
一時期の花輪陽子さんも、FPという肩書きを使っていなかった記憶が。
そういえば、FPではないですが、、元公認会計士の勝間和代さん、本が爆発的に売れた以降は、公認会計士の資格を返上してしまったそうですよね。
カンさん自身の経験、そして他の売れているFPを観察して、カンさんが出した結論は、
「FPとは違う、2つ目の肩書きを持とう」ということ。
そして、その肩書きにのっとって、戦略的に情報発信していこう、と提案されていました。
専門性を持つことが、独自商品となり、選ばれるFPとなるきっかけになる、そうです。
では、どんな情報発信をするべきか。
ブログやメルマガは当然として、これから狙うのは電子書籍や動画配信ではいか、とのこと。
特に、KDP(電子書籍)やVimeo(動画配信)は、コンテンツ提供者が値段を決めることができて便利、とおっしゃってました。
思えば、カンさんをセミナーでお見かけすることがかなり増えましたが、初めてお会いして名刺交換したのは、カンさんは覚えていないででしょうが、2008年ごろの楽天証券のETFセミナーの会場でした。
当時、カンさんはいよいよ「インデックス投資アドバイザー」を名乗り始めた直後。私はといえば、個人保険代理店&仲介業に限界を感じて乗合保険代理店&仲介業に切り替えた直後でした。ブログのプロフィールに所属代理店名を書けずにいたところ、そのブログに目が留まり、楽天証券主催セミナーに呼んでいただいたのでした。
あ、ラーメン屋との絡みをすっかり忘れていました。
ラーメン屋というのは、上場会社はあるものの、大手と呼べる会社のシェアは、おおよそ3割程度だそうで、それ以外の7割は有象無象の小さな店だそうです。
しかし、それぞれの店が、自分の味を突き詰め、一定のファンを集め、商売を成り立たせているのです。
そして、それはFP業界も似た状況にできるのではないか、と、カンさんは言います。
たしかに、インデックス投資アドバイザーにはカンさんが、家計再生コンサルタントには横山さんや藤川さんがいます。
でも、他にもっと個性を表せるものが、FPにはあるはずです。保険でもいい。住宅ローンでもいい。何か得意なものがあれば、それを取りにいって稼げるFPにみんなでなりましょう、とおっしゃってました。
さて、自分はどんな肩書きが似合うのかな? とふと思います。
正直、出版に向けて努力していたのは、その肩書きを作りたかったからです。
自分としては、サラリーマン時代、そしてサラリーマンを辞めて以降、株式投資、金融資産運用に関しての実践はかなり積んだ、と思っています。
デイトレードのような毎日売買するよりは少なく、毎月積み立てよりは頻度が多い売買を繰り返しています。
だから、自己責任売買のアドバイザーとか、資産運用実践のトレーナーとか、ポートフォリオ運用のヘルパーとか、そんな肩書きであればしっくりきます。
いずれにせよ、株式投資に特化した肩書きがいいのだろうな、とは思っています。無難なのはアセットアロケーションなのですが、実際には株式投資ポートフォリオ運用をしているFP、っていかがでしょう???
カンさんのセミナーを聞いて、今後の活動についていろいろ考えさせられました。
(懲りずに続きます)
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