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大学で要求された英語の努力について改めて考える

4月8日、9日は、定期の科目試験日でした。

私自身は、4科目を受験しました。そのうち2科目は、放送英語R、Wでした。

今回で、大学における英語科目の単位獲得のめどが立ち、大学英語の履修が一段落しそうです。

もっとも、大学での英語が一段落しても、実際に英語をモノにするには、引き続きニュース英語などに親しむなど、読み書き聞く話すの訓練は続けなければなりません。

そこで今回、大学生として要求された英語の努力レベルについて、改めて考えてみることにします。

慶應義塾大学の通信教育課程では、学士入学であろうとも、総合教育科目の一部である外国語の単位取得が必須となってます。これは、ほかの大学で学士入学する場合に総合教育科目が外国語を含めて履修免除になるケースが多いのと比較して、特徴的な部分です。

具体的には、テキストを利用した履修を6単位分、スクーリングによる履修2単位、合計8単位分を取得する必要があります。

なお、テキストは、4科目(8単位)分が配本され、学生の語学力に応じて、その中から好きな科目2~3科目を選択する仕組みになってます。

さらに、スクーリングのリーディング、ライティングを各1単位ずつ、履修する必要があります。

その他に、私が受講したような、ネットを活用した放送英語という授業があります。この放送英語の履修はスクーリング扱い、かつテキスト履修扱いになってます。

以上の科目から、テキスト相当6単位、スクーリングを2単位、習得する必要があるということです。

ここで、配本された『英語Ⅰ』というテキストの中から、慶應義塾大学通信教育課程においてどのような英語が要求されるのか、引用してみます。

基本的に、「英語の学習にまず必要なのは、積極性と根性である(p.i)」とし、福澤諭吉先生が独力により英語学習を実行したエピソードが『福翁自伝』に載っていることを紹介しています。

積極性と根性ということですが、具体的には何をできればいいのでしょうか?

「恐らく最も効率的に英語を学習する手段は英文を読むことである。しかもなるべくたくさん読むことを心掛けることである。(中略)ひと月に200頁から300頁ぐらいの洋書を読むことを薦める。(p.237)」

このアドバイスを読んだとき、正直かなりビビりました。

今、手元に、放送英語リーディングで利用した、キャサリン・マンスフィールドの短編集があります。この本の中の「ガーデンパーティ」「蝿」「理想的な家族」の英文を、放送英語では約1年かけて、もう少し厳密には毎週25分ずつ40週にかけて読んだのですが、たったの40ページしかありません。

授業では扱わなかった短編を含めても、全部で93ページしかありません。この程度なら、2週間以内で読めるようになってくれ、ということです。

頭がクラクラしそうですが、もう少しどれくらいの分量なのか改めて考えてみます。以下、最低目標である1か月200ページを、もう少し細かく分析します。

1か月に20日間の英語の勉強を取ると仮定すれば、200ページを読むために1日10ページを読み進める必要があります。

上記の3作品のテキスト量は、おおよそ10000ワードあります。つまり1ページ250ワードです。

上記3作品を、ネイティブの人が音読したMP3が検索するとみつかりますが、40ページ分の音読時間はだいたい68分です。これは、おおよそ1分に150ワードのスピードです。

以上から、次のことが読み取れます。

まず、1か月に200ページを読むとは、1日に10ページ、おおよそ2500ワードの分量を読むペースである。

そして、ネイティブは10ページ、2500ワードを17分で音読する。おそらく、内容も即座に理解している。

もし、ネイティブ並みの英語力を目指したいという場合は、上記の通り、辞書なしで10ページを20分以内で意味を取れるようになりたい、ということになるのでしょう。

振り返って、現段階ではかなり無理です。おおよそ1ページを読むのに2~3時間、辞書とにらめっこしながら読むのがやっとだからです。

やはり、英語の学習は、まだまだ続けなければならないな、という思いが強くなりました。

ただ、単位取得のための英語学習は一段落ついたので、今後はマイペースに、自分が興味のある英文を読んでいければ、とも思ってます。

近日中に、英語の履修が終わったことを前提とした、今後の履修方針について改めて書く予定です。

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