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億り人をうらやむのか、具体的な目標にするのか

億り人って言葉は、本木雅弘さん主演の映画「おくりびと」から発想されたダジャレです。

株式やFX、仮想通貨などで運用している人たちの間では、億り人であるとか、自由億であるとか呼ばれる人たちがいます。

おおむね、資産の時価評価額が1億円を超える人が億り人、10億円を超える人が自由億と呼ばれているようです。

そして、個人投資家たちの羨望を集める億り人な方々が、マスコミにも登場し、さらなる注目を集めています。

番組自体は見ていませんが、番組を見ていた人々がTLに感想など画面撮影画像などアップしたものを見る限り、今回の出演者は時価評価額どころか、今年の年間時価評価増加額が1億円を超える人たちでした。

そうなると、億り人の定義が変わってきます。改めてごちゃごちゃ考えてみようと思います。

さて、一般的な億り人は、先ほども述べた通りです。

・保有する資産の時価評価総額が1億円に到達した人。

同じ1億円でも、

・保有する現金(預金、証券口座預かり金)が1億円に到達した。
・年商、年間売上が1億円に到達した。
・トータル特定口座譲渡益が1億円に到達した。
・年間の特定口座譲渡益が1億円に到達した。
・年収が1億円に到達した。
・銀行からの借金が1億円に到達した。
・トータル源泉徴収納税額が1億円に到達した。
・年間の源泉徴収納税額が1億円に到達した。
・月収が1億円に到達した。

などなど、いろいろなパターンが思いつくわけです。その意味の重大さもそれぞれ差があります。

野村総研が定期的に発表している富裕層に関するレポートによれば、純金融資産保有額が1億円を超える人を富裕層と定義し、その世帯数は国内で127万世帯であると推計しています。

野村総研よれば全世帯は5372万世帯だとのことですので、割合に直すと約2.4%もの世帯が純金融資産1億円を超えていることになります。今時の小中学校のクラスが何人かは知りませんが、仮に40人クラスならば、その中の1人は、家族で純金融資産1億円以上を保有していることになります。

野村総研の富裕層レポートを引用したのは、1億円がどれくらいの価値なのかイメージをつかんでもらうためですが、40人中の1番であるとか、上位2.4%に入る人であるとかなど考えると、その印象はどのようになるでしょう?

すごく大変な金額だ、となれば、億り人の人たちがまぶしいでしょうし、上位2%程度に入れば金融資産1億か、到達できるかもしれないと考えれば、具体的な目標になります。

いちばんわかりやすいのは、自身が保有する資産の時価評価額1億円ですね。証券口座の画面に、初めて9桁の数字が並んだ瞬間、人は何を感じるでしょうか。

しかし、マーケットである以上、その次の瞬間からまた値段が動きます。維持し続けるのは大変です。

1億円に到達するためにさまざまな努力をしてきたでしょうが、それを長く維持し続けるためには、さらにさまざまな努力が必要です。

自分が1億円以上の資産を保有し続けるためには、学び続けなければならないのでしょう。その覚悟がある人が、億り人を目標にできる人だと思います。

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