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日経平均がついに3万円台に

日経平均株価が,ついに3万円台に突入しています。

日経プロフィルがあるので,そちらを見ながら,自分は当時何を考えていたのか,何をしていたのか,など,いろいろ考える,思い返すのは面白いですね。

日経平均株価が最も高かったのは,1989年の大納会でした。翌年,1990年大発会がマイナススタートで,以来,38915円という株価は燦然と史上最高値の座を守っているわけです。

アメリカなど他国の株価指数で,30年以上前から存在して,30年前の数値を上回れていない指数って,日本以外にあるでしょうか?

もっとも,2000年ごろのITバブル前後に,日経平均採用銘柄の大幅変更が行われて,単純に1990年当時と現在の日経平均は比較できないという議論もあったりします。当然,指数採用銘柄の変更は少しずつ行われるべきだったと思います。

また,日経平均は,指数として,特定の銘柄の値動きの影響が大きすぎるという欠点も指摘されます。

そういった難点も含めて,長らく続けている,知られている,という理由で,日経平均は使われているのでしょう。

さて,テクニカル分析は占いの一種だとは思いますが,今後の値動きのシミュレーションには便利です。

1988年~1990年の値動きを詳しく調べると,けっこうおもしろいことがわかります。

30000円に初めて到達したのが,1988年の年末であること。そして,1989年は1年を通じて株価が3万円台であり,10月まで30000円~35000円台で推移したのが,残りの2か月で一気に35000円から38915円まで急伸したこと。

そして翌年,1990年大発会から下落が始まり,3月22日までに3万円を割っていること。つまり3か月以内で9000円も株価が下がる大暴落だったこと。

その後,一度はリバウンドし,6月8日のザラ場高値33344円まで付けたものの,その後再び下落し,8月3日に終値で30000円を再び割り込んだこと。

以来,2021年2月の今週まで,日経平均3万円に到達することはなかったわけです。

では,今後,どのようになるのでしょうか。

もしまだ強気相場が続くのなら,次の節目は,1990年6月高値の33344円というのが,カギになる株価ではないかと感じます。

また,2020年3月19日ザラ場安値が16358円でしたが,この2倍の株価が,32716円です。この株価に3月19日までに届いてしまうと,日経平均は1年以内に2倍を達成することになり,これは明らかにバブル的な値動きです。

なので,まずは32716円,次に33344円あたりが,注目すべき株価になると思います。

次に,突如何かのきっかけで弱気相場になった場合は,まず,3万円を割った後にどこがめどになるかと言えば,1月下旬に一瞬割り込んだ27000円台,次に昨年2020年の8月~10月に天井っぽく見えた23000円台のところに注意すべきでしょう。

以上のように,株価の先行きはどうとでも解釈できるので,どのような状況になっても慌てることのないよう,分散投資やリスク許容範囲内の投資を心がけるほうが身のためなのかと思います。

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