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レポートの書き方を復習する(形式編)

私自身は、先日無事に大学を卒業したばかりですが、通信課程在学生のみなさんにおかれましては10月科目試験(代替レポート)の結果発表があったようで、TLがその話題でにぎやかでした。

あの祭りに参加しないのは多少の寂しさを感じますが、一方、卒業してほかのことに重点を置けるようになったことを大切に思いたい自分もいます。

ところで、過去6年半の間で、20本以上、4000文字程度のレポートを執筆し、最終的には論文を書き上げたわけですけど、しばらく書かないとその段取りとかノウハウを忘れてしまいかねないので、たまに復習せねばならないな、とも思っています。とはいえ、結局のところ、自分が予備知識のないジャンルでは4000文字ものレポートをゼロから書き上げるのに約1か月もかかっている現実を考えると、新たにレポートを書いてみるということに関しては、すごくしり込みを感じてしまいます。

今回はとりあえず、レポートの書き方についてのレポートを書いてみたいと思います。厳密にはエッセイになりますが、今後、何かのきっかけで当ブログに到達した人の役に立てば幸いです。

レポートが書けない、っていう時に、意外と多くの人が「形式」について悩んでいるように思われます。

・タイトルが必要か
・見出しは必要か
・注釈は何をどう入れるか
・参考文献表は必要か
・文字数はどこまでカウントするか
・文字数はどこまで厳密か

大前提として、塾生ガイド2021のP.75~83くらいの「レポート作成・提出」の内容と、履修要綱2021のP.5~16くらいの「学習の手順」の内容を把握している必要があり、それで解決する部分もありますが、あいまいな部分もあります。
※当然ですが、あなたがもし他の年度の塾生ガイド、履修要綱を見ている場合、ページ数が変わっている場合があります。

・タイトルが必要か
ほとんどの科目ではタイトルまで必要ありません。ただし、レポートの書き出し1行目は、提出するレポートの科目名を書くことになっています。また、ごくまれに科目の課題に「タイトルとしてまとめなさい」「表題を明記してください」のように指示されている場合があり、これはすなわち、その科目ではタイトルが必要であると解釈できます。

・見出しは必要か
4000文字ものレポートを書く場合、おおよそ5つ程度の見出しは必要です。
はじめに(序論)
見出し1
見出し2
見出し3
おわりに(結論)

以上の5つです。私はおおよそ、序論と結論を500文字ずつ、その他3つの見出しごとに1000文字を書くようにしてました。
なお、上記の見出し1~3は、当然、それぞれの部分の内容を端的に表す一文となります。

・注釈は何をどう入れるか
私は、注釈には2種類あると考えています。文字通りの補足を書くためのものと、引用元を表すためのもの、です。大学のレポートの場合、引用元を表すほうの注釈を入れられるようになればいいと思います。
そして、「どう入れるか」については、これは大変です。上付き文字で番号を入れて脚注や文末注にしたり、括弧内に著者名と発行年を入れたりなど、さまざまな作法があります。どの論文レポートの書き方を見ても、これでずばり決定版というものはありません。各学問ジャンルごと、科目ごとに全部違う、と考えておいたほうが無難です。

・参考文献表は必要か
注釈の入れ方にも関わっています。実は、注釈が参考文献表を兼ねる場合があり、そのときは改めて参考文献表を入れる必要はないです。また、参考文献表を作っておき、その表を活用しながら引用注を入れていくという手法もあります。よって、注釈の書き方同様、学ぼうとする科目の学問業界の作法を調べておいてまねたほうがよいです。

・文字数はどこまでカウントするか
基本的には、文字数は本文のみカウントします。ワープロ(テキスト入力編集パソコンソフト、アプリ)を使えば、文字数カウントはたやすいです。なお、手書きの場合は無理に数える必要はなく、おおよそ4000文字は、20文字×200行、すなわち手書き用レポート用紙(1枚表裏で800文字)5枚目に到達すればOK、くらいの気持ちでいいと思います。
なお、ごくまれに注釈までを文字数に含める科目があります。その場合はレポート課題もしくは履修要綱に明記されますので指示に従ってください。

・文字数はどこまで厳密か
上にもちらと書きましたが、4000文字にぴったり合わせるのは神業です。とりあえずまとまったときにおおよそ1割程度の増減はおとがめないです。科目によっては添削によってもっと文字数が膨らみますし、ちゃんとまとまっているならあまり神経質にならなくてもいいところです。
ごくまれに多すぎる、少なすぎることにより再提出を求められるケースがあるようですが、繰り返しますがちゃんとまとまったと思えるものが出来上がったなら、文字数に神経質になる必要はありません。

なお、けっこう多くの人が「レポートの現物を見たい」というふうに考えるようですが、通学課程で同期の仲間とわいわいやるならまだしも、通信課程においてはその単位取得手順の都合から基本御法度です。ですが、お勧めされているレポートの書き方の本には、サンプルレポートが掲載されているのでそちらを見ればよいとも思っています。

河野哲也、『レポート・論文の書き方入門 第4版』、慶應義塾大学出版会、2018年
p.98~104が見本レポートになってます。

慶應義塾大学日吉キャンパス学習相談員、『学生による学生のためのダメレポート脱出法』、慶應義塾大学出版会、2018年
p.131~148に、ダメなレポートとそれを直してマシになったレポートの例が2つ紹介されてます。

戸田山和久、『新版 論文の教室』、NHK出版、2012年
こちら、西洋哲学史Ⅱの履修要綱の中でおすすめされているレポート論文書き方本ですが、こちらのp.21~23にヘタ夫くんのダメな例、p.265~273が、ヘタ夫くんが1冊分の指導をもとに書き直してマシになった例が掲載されてます。

現段階で思いついたものとしては、以上です。

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