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安倍晋三元首相の国葬儀について思ったこと

2022年9月27日は、安倍晋三元首相の国葬儀が行われました。

銃撃により亡くなったのが7月8日でしたから、おおよそ80日後に行われたことになります。国、政府主催であり、各国も代表団を派遣し、国によっては元首クラスの方も来て、安倍氏を偲んでいました。

静かに国葬儀を行うべきでしたが、マスコミ等、一部でネガティブキャンペーンが起きてしまい、野党党首レベルは軒並み欠席。小規模ではありますが当日に反対デモも行われたりもしました。世論調査によると60%もの人が国葬儀反対であった、などの報道もありました。

日中のテレビのニュースや、SNSに流れる情報を見ていて、改めて悲しみがこみあげてきてしまい、体調異変を感じるほどでした。

改めて、安倍晋三氏の冥福を祈るとともに、お悔やみ申し上げたいと思います。

ところで、まだ終わって数日ですが、改めて国葬儀について思ったことを書いてみたいと思います。

特に述べてみたいのは3つです。

・国葬儀でするべきだったのか? 実態は「偲ぶ会」だったのではないのか?
・なぜ、入場から終了まで8時間もかかるような式にしたのか? 参加者を絞る、分散化する方法はなかったのか。
・国葬儀をするハードルが上がってしまい、今後は二度と行えないのではないか?

結局のところ、賛否が割れたのは、国主催の葬儀とはなんぞや、という建付けが法的にしっかりなされておらず、特に安倍氏で行うことの是非をあまり深く吟味せずに強行したから、という思いがぬぐえません。
安倍氏の葬式自体は終わっており、今回の国葬儀は、よく有名人が亡くなったときに行われる、お別れの会、偲ぶ会というたぐいのものだったのではないかと思います。国葬儀としてしまったことにより、いちゃもんをつけるすきを与えてしまったように感じます。

そして、式次第が長すぎました。武道館での国葬儀参加者全員の献花は本当に必要だったのかは疑問です。そのような段取りならば、もっと人数を絞って行うべきだったかと思います。

国葬儀自体は無事に終わりましたが、今後に禍根を残しました。おそらくですが、今後は国葬儀は行えないでしょう。安倍氏と同等の実績、そして悲劇性のある亡くなり方をする人が現れたとしても、今回のような反対運動を起こされるようではとても面倒です。

現政権、特に現首相の個人的な気持ちの高ぶりのみで国葬儀をやることを決めるのではなく(朝日新聞にそのような論調の記事があります)、どのような人が亡くなったときに行うのか、きっちり法制定するべきかと思いますし、それができないうちは、次回の国葬儀はきっと行われないでしょう。ただ、そのときは、これまで行われてきた自民党および内閣共催の葬儀を行えばいいのではないかと思います。

今回、国葬儀になったことにより、国として代表を選ばねばならず、来たくても来られなかったトランプ元大統領が、声明を出していました。国葬儀にしたことにより行えた外交もあったと思いますが、トランプさんが来られなかったのは残念なことでした。

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