株式売買手数料、ついに完全無料化へ まずはSBIから
もともと、年齢とか1日の売買金額限定で手数料無料だったことはありますが、いよいよ無制限に株式売買手数料が無料になるそうです。
日本経済新聞:SBI証券と楽天証券、日本株の売買手数料ゼロに 9月から
PR TIMES:SBI証券:「ゼロ革命」(国内株式売買手数料無料化)のお知らせ~2023年9月30日(土)発注分から、オンラインの国内株式売買手数料の無料化を実施~
すごい時代になったものです。
私自身は、これまでの約35年もの蓄財歴、資産運用歴の経緯から、普通の人よりは少し多めの金融機関とお付き合いしているのではないかと思ってます。銀行、クレカ、証券、保険を合計すると15社ほどです。
そのうち、いちばん残高や取引が多いのは、松井証券です。一時はネット証券の雄だった記憶がありますが、今となってはSBI証券、楽天証券に開設口座数ではるかに引き離され、マネックス証券にも後塵を拝してるとは、ちょっと意外でした。
実際の取引金額は松井証券もかなりの高さだった記憶もありますが、これもどうでしょう?
一時期は、松井証券が手数料下げの先陣を切り、他社が後を追うという展開だった記憶もありますが、今となっては先陣を切るのはまずSBI証券と楽天証券であり、松井証券は我が道を行く、という感じになってます。
それにしても、どうやって株式売買手数料の無料化を実現するのか?
先ほどの日経新聞の記事によりますと、「SBIでは日本株取引の手数料収入は年200億円程度で、営業収益の1割程度を占める。」のだそうです。営業収益の1割程度でしたら、それをゼロとしたとしてもほかの営業収益を増やせばいいことになります。記事では続けて、FXや仮想通貨、法人営業の強化でカバーするのではないかという憶測も出ています。
楽天は、本当に追随できるのですかね? 楽天は楽天市場を含めたネット取引コングロマリット的な企業で、楽天カードなど好調そうですけど、楽天モバイルがグループ全体の足を引っ張る赤字体質なのが気になるところです。
なお、私はこれまでの蓄財、資産運用の経緯の中で、職歴の都合でSBI証券は口座廃止させられており今後も口座を開く予定がなく、楽天証券は口座があるものの、株式投資の売買手数料のみを基準に資金を移す、なんてことはしない予定です。
そもそも、ある金額を超えたら手数料がかかる、という制限が、1日の売買金額に対する歯止めにするような感じになってたのに、その歯止めがなくなったらどのようなトレードになるのか、心配でもあります。
株式売買手数料が安くなれば、もっと株式投資に興味が出る人が増えるのかな、と思う面もありますし、来年からNISAが新しい使い勝手になって業界の雰囲気が盛り上がっていて、いよいよ「貯蓄から投資へ」が動き出すのかな? とも感じますが、いつまでたっても「貯蓄がいちばん」の国民性が本当に変わるのかな? という思いもあります。
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