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ゼロから蓄財、資産運用を始める君へ

私は両親、特に母親からお金を蓄える大切さをしっかりと学んだので、普段から無駄遣いせず、余ったお金は銀行に預け、若い頃は堅実に稼ぐためにサラリーマンをしてました。

また、何がきっかけだったのか今となっては記憶があやふやですが、結果だけ述べると蓄財は銀行預金、生命保険の個人年金、そして勤務した会社の株式累積投資や財形貯蓄などに分散して行っており、仕事一筋、またハードな出版編集業務で長期休暇もままならず、趣味の音楽CDを買う以外はほとんど旅行やグルメなどにも使うこともなかったため、最初の数千万円までは残高さえ見ずに蓄えてしまいました。

そして、1999年~2000年にかけてのITバブルとその崩壊により、自身の蓄財の時価の乱高下を経験し、その後の人生を考えるきっかけとなりました。

さらにその後20数年、いろいろなことを経験して今があるわけですけど、結果としてFP資格を目指すときに学んだあらゆるマネーに関する知識が、武器となり役に立っています。

さて、そういった前提を踏まえて、今の段階でゼロからお金を蓄えたいと思っている人に、何を伝えることができるのか、常に考えています。本当に難しいことです。少しブログに残しておきたいと思います。

そもそも、何のためにお金を貯めようと思ったのでしょうか。

また、本気でお金を貯めたいと思ってるでしょうか。

今どきの給料は、ほとんどの人が銀行振り込みだと思いますが、銀行残高が増えてくことにワクワクする性格でしょうか? それとも銀行残高を見たあと買えるものを考えてワクワクする性格でしょうか?

これは、私は根本的な話だと思って述べる内容ですが、そもそも現在の貯蓄残高は、それまでのお金の使い方の習慣の成績表です。

振り込まれた給料のほとんどを引き出して財布に入れ、その財布に入れたお金をあるだけ使ってしまうような習慣の人は、貯蓄残高は低いかもしれません。

貯蓄残高を増やすのが楽しい人は、そもそも財布に入れる必要十分なお金があらかじめ決まっている人かもしれません。

知るぽると:家計の金融行動に関する世論調査

上記リンクは、各ニュースサイトやブログなどで平均貯蓄額などを話題にするときの元ネタです。

これを見ると、かなり悲惨な状況を読み取れます。細かい数字は確認していただきたいのですが、20代~50代の単身者のうち、4割もの人が金融資産非保有であり、その結果、金融資産保有額の中央値がおおよそ50万円となってます。

これをもっとかみ砕くと、20代~50代の単身者全人口の50%もの人が、貯蓄額50万円未満である、ということです。まじか。

なお、金融資産1000万円以上を保有する単身者は、20代で約2.4%、30代で約13.6%、40代で約20%、50代で約22%です。

半数以上が50万円未満の金融資産しかないなかで、1000万円以上もの金融資産を持つ、いわばエリートは、20代では約40人のうちひとり、30代では7~8人のうちのひとり、40~50代では約5人のうちのひとりほどだということです。

以上のように、大多数の人がお金を蓄えられていません。その原因は、私は、日ごろのお金の扱い方の習慣のせいだと思っています。

なので、昨日までどのようにお金を扱ってきたのかを自省し、明日からどのようにお金を扱うのかを、昨日までと変える、まずここからスタートせねばなりません。

そして、習慣を変えるというのは、実はとても難しいことなのです。かなりの覚悟が必要なのです。

本当にお金を貯めたいか、何のために貯めたいか、いつまでに貯めたいか、貯めるために昨日までの習慣を変えられるか。

以上を明確にして、決意できる人だけが、やっと貯蓄することのスタート台に立てる人なのかなと、私は思います。

まぁ、出来る人は元からできてるし、出来ない人はとことんできない。出来ない人に無理にやらせようとして結局できなくて、コンサルタントとして無力を感じて失望を繰り返したりしてるわけですが、書きっぱなしの文章を残して気分を紛らわせている感じです。

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