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ALPS処理水の太平洋放出に沿岸各国の対応に疑問

話題にすることがそのまま風評被害になりそうな気がするので、私としては正直どうでもいいです。

日本経済新聞:原発処理水の海洋放出開始 初回、17日間で7800トン

全体的には、(日本は欧米から見れば極東と呼ばれるほどなので)、欧米各国は特に反応ないようですが、やはり太平洋沿い、東南アジアの沿岸各国、特に中国からは、強い拒否反応が出ているようです。

NHK NEWS WEB:【随時更新】福島第一原発の処理水 海への放出を開始

NHKなどによりますと、中国はさっそく、日本からの水産物の輸入を全面停止したそうです。

また、香港、マカオなども、日本の太平洋沿岸10都県からの水産物の輸入を禁止するとのことです。

一方で、韓国、台湾、フィリピンなどは、比較的抑制的なコメントが出ています。ただ、韓国では野党が厳しいコメントを出しており、政権がひっくり返れば態度が変わりそうです。

中国に関しては、他の報道などによると次のような談話を出しているそうです。

朝日新聞:処理水放出受け、中国が日本の水産品を全面禁輸 抗議の談話発表も

その上で、「中国政府は食品の安全と、中国人民の健康を守るために必要なあらゆる措置を講じる」として、日本産食品などに対する新たな規制強化に踏み切る構えを改めて示唆した。

人民の健康を守るためにあらゆる措置を講じる、ってあたりに、ちょっと思うところあるのですよね。

例えば、中国は現段階では、漁獲量世界一の漁業大国だとされてます。当然、太平洋の公海はもちろん、その近所であろう東シナ海、南シナ海で漁業を行っているはずです。これらの漁業で得られる水産物に対して、日本の水産物と同じ扱いをしなくていいのですかね?

また、中国は先日、海外への団体旅行を大幅緩和したばかりです。当然、日本にも旅行に来るのでしょうが、彼らが日本国内で日本で水揚げされた水産物を食べる可能性があるわけで、それに対して注意喚起する、もしくは日本への旅行のみ再規制するとかしなくていいのですかね?

もし、以上が徹底されるなら、中国も本気でしょう。

正直言いまして、事故によってむき出しになった核燃料を直接冷やした水と、正常に稼働する原子炉を冷やした水を一緒にするな、という意見は一理あると思います。しかし、科学的に突き詰めていくと両方とも同じでしょ? という結論になることも理解できてるつもりです。

ましてや、可能な限り核物質を除去する処理を行ったうえで、さらに海水で薄めたものを海に放出する。モニタリングで異常な数値が出たらすぐに止めるはずで、丁寧な仕事をしてると思います。

しかも、IAEA(国際原子力機関)が、福島原発に現地事務所まで設立して監視してるわけですよ。

もう、静かに見守って、可能な限り魚を食べる、それしかできないんじゃないかなと思います。

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