セルフメディケーション税制がなかなか使いにくい
先日より蕁麻疹に悩まされていますが、ついに2週間以上薬を飲んでも症状が消えずに、追加の薬を処方してもらうことになりました。
20年近く、痛風の原因となる高尿酸血にも悩まされており、尿酸を低くする薬と、それに合わせてコレステロールを低くする薬を常用していましたが、これに加えて蕁麻疹の症状を抑えるための抗ヒスタミン剤をいっしょに飲むことになりました。
以上を全部、1年中飲む必要があることになったとしても、薬代は年間で概算18000円程度の実費で済んでしまいます。
なお、薬を処方してもらうための診察料は年間で概算24000円。合計で42000円です。
プラス、歯科への通院やそのほかイレギュラーな通院があっても、おそらく医療費実費は今のところ年間5~6万円程度で済むでしょう。
5~6万円程度で済むなら、確定申告において医療費控除の対象には通常ならない金額なので、正直言いましてたいした病気ではないのでしょう。
医療費控除は、よほどの大病で高額な手術、長期の入院をしたとか、透析を続けているなどしないと対象にならないのかなとも感じます。
ところで、医療費に関する所得控除には、医療費控除のほかにもセルフメディケーション税制というものがあります。以前より興味があったのですがいろいろと難しい問題があるのですよね。
あくまで私のケースですが、以前にセルフメディケーション税制が始まるというタイミングで、かかりつけ医に相談してみました。
そのときは、尿酸を下げる薬も、コレステロールを下げる薬も、セルフメディケーション税制に対応した薬はないので薬局で直接は買えない、とのことでした。
買えないものは仕方ないので、診察して処方してもらい、処方箋を薬局に渡して薬を買う、ということを続けてました。
さて、蕁麻疹のほうはどうかといえば、実は処方されているフェキソフェナジンはOTC医薬品が存在します。
つまり、セルフメディケーション税制に対応した薬がある、ということです。
セルフメディケーション税制の本来の意義は、「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」(厚生労働省など)となってます。自分の体調を自分で判断し、自分で医薬品を買って対処するかわりに税制の恩恵を受ける、という仕組みです。
ただでさえ混んでいる病院に毎月通うより、自分で薬を買って体調をコントロールする方がよいのではないか、と思います。そうする人が増えれば、病院の混雑具合も緩和するのではないかとも思えます。
ですが、そうは言っても一筋縄ではありません。
私の場合は、蕁麻疹の薬以外にも、尿酸を下げる薬とコレステロールを下げる薬を合わせて飲んでます。これらとの飲み合わせを自分で判断できるのかは少々心配です。
また、初診から蕁麻疹の症状が治まっておらず、勝手な自分の判断で通院をやめることははばかられます。
とりあえず症状が治まり、いったん服薬を止める判断を医師がして以降、改めて症状が出た時がセルフメディケーションの始めどきなのかもしれません。ただ、医師がセルフメディケーションを勧めるかどうかは未知数です。
そもそも、私たちは基本的に病院で生まれて、その後いくつもの予防接種を受け、なにかと病院のお世話になり続けます。昨今はコロナ禍もあり、本当にただの風邪なのか判断するために通院することもあります。自分の判断では心配なので医師の意見を聞くことがあたりまえになっていて、そんな状況でセルフメディケーションと言われてもなかなか移行できないのではないかと思います。
医師側からセルフメディケーションを積極的に啓蒙するような環境になればいいのかな、とも思いますし、それでは済まない病気に関しては医師へ治療をお任せるという、うまいすみ分けが進めばいいなと思います。
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