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誰も幸せにならない直前すぎた体操五輪代表女子選手の処分について

いよいよ来週から、パリオリンピックが始まります。

なお、開会式は日本時間の7月27日夜中からですが、一部団体競技はスケジュールの都合により24日夜から競技開始されるものもあります。

日本選手勢がどのような活躍を見せるか、とても楽しみです。

さて、そんな直前のスケジュールですが、驚きのニュースが入ってきました。

体操競技の日本代表女子選手が、代表活動中の喫煙(のちに飲酒も発覚)という行動規範違反により、大会出場を辞退することになった、というニュースです。

7月19日に行われた日本体操協会の記者会見を記事化した各報道によりますと、該当女子選手の行動規範違反、主に喫煙に関する通報が確認されたのが7月15日。選手はパリ五輪に向けてモナコで合宿中でしたが、該当女子選手は緊急帰国します。18日に都内で聞き取り調査を行い、そこで喫煙に加えて飲酒も打ち明けたとのこと。

該当女子選手は19歳(成人)。Wikipediaなどによると2024年9月生まれなので、あと2か月で喫煙飲酒可能年齢でした。

さて、成人と喫煙飲酒可能年齢がずれている件とかどうなのか? という面もありますが、現実問題として事前に取り決めがあったのが、日本代表として行動する場合の飲酒喫煙原則禁止という日本体操協会の行動規範です。

今回は行動規範違反があったため、パリ五輪辞退を決めた、とのことです。

さて、行動規範違反で出場辞退は、これを厳格に行うことに関してそう決めたのならば、はいそうですか、と言わざるをえない内容です。

ここでは、なぜ、こんなぎりぎりになって、メダルの可能性のある女子選手の行動規範を問わなければならなかったのか、という点に問題を絞ろうと思います。

今回、体操の女子選手の代表は5名、補欠が1名だったそうですが、今回の出場辞退がぎりぎりすぎたのと、ケガをしての出場辞退ではないため、補欠が代わりに出場することができないのだそうです。

なんだそれ、って思います。

あまりにも杓子定規すぎて唖然としてしまいます。

そんな状況であるのなら、だれか一人くらい、もうひとひねり悪知恵を働かせる人がいてもよさそうなものです。

例えば、今回の喫煙通報は見なかったことにし、五輪が終わってから処分するとか。そもそもタバコ(ニコチン)は禁止薬物ではないはずで、単に行動規範の問題だったのならなおさらです。

もしくは、もともと女子選手はケガを抱えながら競技をしていたのですから、ケガをしたという診断書を出すことくらいできたはずです。そうすれば補欠選手が五輪に出ることができました。

通報したのは誰だったのでしょうか? そして、今回このような通報をした人は、該当者に実質的に処分が下り、溜飲が下がったのでしょうか。

主将を任されるはずだった選手が出場辞退し、一方で補欠の選手も出られない、本当に最悪なタイミングでの決断だったのではないか、と思いますし、今回のこの事態では残された代表選手にも無駄にプレッシャーがかかるし、誰も幸せな状態で競技に望めないではないか、と考えてしまいました。

本来、選手たちは雑音のない状況で競技に専念してほしいところであり、協会などのスタッフは、選手たちが確実に力を発揮するべく尽力するべきだと思うのですが、今回の出場辞退の動きは、何やら変なメンツが働いてしまって選手のためになってないのではないか、と思ってしまいます。

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