参院選勝敗判定と責任の取り方の難しさについて
7月20日に行われた参議院選挙の結果が、与党にとって悲惨なことになってしまい、一方で野党も新参政党の躍進のために混とんとしてしまい、今後どうなるか政局が見えにくい状況になってます。
たまたま読んだ選挙評が、なかなか同感な内容でした。
ちょい引用。「今回の結果は、与党にノーを突きつけるには十分な敗北を与えつつ、野党への票が分散することで、それぞれの野党が「楽な野党」のポジションにとどまることを許す結果となりました。ということは、今後も少数与党、多数野党という壮大な無責任が続くという可能性があります。」
そうなんだよな~。たしかに与党は負けたけど、野党はどこが率先して政権交代目指すのかが見えない。ダチョウ倶楽部のネタみたいに互いに最後はドウゾドウゾと逃げそうな感じ。
>ニューズウィーク日本版 冷泉彰彦
— まっちゃん (@mfpoffice.org) 2025年7月23日 22:51
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与党敗戦の責任をとり石破さんはさっさと辞めるべきなのか、それとも日程がかなり面倒なタイミングだから最短の区切りを見つけてそこまではきっちり仕事をするべきなのか、本当に悩ましい状況なんでしょうね。
先週日曜日の夜20時の段階では、本当に与党の獲得議席数が40前後という惨敗の議席予想からスタートしたので、すごいことになりそうだと思っていました。しかし、最後まで票が開いた段階では、与党の議席数は47となり、最初に感じた悲観からはだいぶ善戦したというイメージになりました。
たしかに改選議席からは大きく議席を減らしましたが、低めに立てた目標の50議席と比較すれば、紙一重の誤差みたいなものです。
ですが、野党に選挙の風が吹いたには違いなく、与党側で結果的に落選した人たちにとってはたまったものではない、責任取れという気持ちなんでしょう。
そもそも、石破さんを辞めさせたい人たちは、旧安倍派など、ちょっと前にパーティー券裏金問題などで処分対象になった人たちばかりで、要するに自分たちが与党不振の種をまいており、自業自得かもしれないのですけどね。
逆に野党側の一部の人たちに、石破さんにやめてほしくない人たちもいるようです。彼らにとっては、石破さんは話を聞いてくれる人であり、全世界的な自国優先主義、右傾化に抗うには石破さんに引き続き頑張っていただきたい、という理屈のようです。
それもこれも、結局のところは、野党が完全に引導を渡せるほどの勝利ではなかった、そもそも今回は参議院選挙でしたから、本格的に政権を取りに行くにはもう1回、今度は衆議院選挙で野党が勝たねばならない、という実情が、話をややこしくしています。
しかも、今回の結果のように、既存の野党が衰退し、新興の野党が議席を均等に伸ばし、どこがイニシアティブをとるのか見えない状況では、自民党と公明党が少数与党を続けることを許す可能性も高いです。
石破さんは本来、選挙に負けた総裁は責任取って辞めるべき、と言う側の人でしたから、今回自分で言われる立場になったときに、簡単には判断できないと思い知らされているところなのかなとも思います。
そして、仮に石破さんが退くとなったさいには、それに伴って新しい自民党総裁を決めなければならないですし、一方野党だって政権交代のチャンスが改めて得られたのだからどうするつもりなのか、あらかじめ決めておく必要があります。
こうなったら日米関税交渉をちゃぶ台返ししてやりなおすみたいな必殺技を繰り出して、それに決着をつけるのに誰がふさわしいのかを改めて衆議院選挙で決める、なんてことをしたほうがよいのかもしれません。
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