高市早苗首相がさまざまな軋轢を乗り越え誕生した件について
日本初の、女性の総理大臣が誕生しました。
ただまぁ、女性だから何を特別扱いするんだ、高市早苗氏は能力があり優秀だったから選ばれたんだ、女性であったことはあまり関係ない。
そんなもやもやを感じる今回の首相選出でした。
しかし、自民党総裁選以降、首班指名までの間、今回のようなすったもんだになるとは思いもしませんでした。
ちょっと時計を戻して、総裁選時の感想を。
昨日の自民党総裁選について。 後出しではありますが、自分が当初想定していた最悪の選択になりました。ただ、本人が直後に決意表明的な話をしたときに 「ワークライフバランスを捨てて働きまくる」 って宣言したことには共感しました。 まぁ、石破さんにたしなめられるほどの衝撃発言には違いないですが。
— まっちゃん (@mfpoffice.org) 2025年10月5日 10:46
最悪だなぁ、と思っていたことが、今回のすったもんだ(2回目)のフラグだったように思います。
私としては、今回は小泉氏か林氏が総裁になったらよかったのになと考えてました。その方が無念の退陣となる石破氏の政策を、少しでも継承するのではと思っていたからです。
そもそも論として、日本初の女性首相が高市氏で本当によかったのか? という思いもありました。ただ、これはまぁ、他の考えうる候補(具体的に小池百合子氏とか)がいたとしても今回のタイミングでは高市氏しかいなかったという巡り合わせの問題でしょう。
もうひとつ、高市氏が総裁に選ばれたということは、旧安倍派など、今となっては古い自民党の派閥を意識した体制に戻ってしまうのではないかという懸念がありました。
以上のように、多少もやもやした印象を持っていたのですが、結果は受け入れるしかないなとは思っていたところです。
しかし、その高市氏が党内の役職など体制を作った後に、災難がやってきます。公明党が連立を離脱することになりました。
高市氏、厳密には高市氏が総裁になったことによる自民の政策の方向性に疑問を持ったことにより、公明党としてはもう自民党に閣内では協力できないという宣言でした。高市氏を支える人たちが政治資金パーティーキックバック不記載問題などで問題になっている議員が多かったのも、引き金になったのではないかと思ってます。
公明党の連立離脱により、野党もざわつきます。本気で自民党を下野できると、一瞬は思ったはずです。10数年に1度の政権交代のチャンスではないか?
もし、今回、公明党の斉藤代表がもっと野党連携にのめり込み、さらに、国民民主党の玉木代表が政策の違いに一度は目をつぶって立憲民主党の野田代表による首班指名の玉木投票を受け入れていたら、維新の会も同調し、他の「高市氏による初の女性首相を阻止したい」小野党も加わって、政権交代していたのかもしれません。
ですが、維新の会と国民民主党は、実際には是々非々で中間の立場に立ち、自らの政策をなんとか実現したいという立場の政党でした。立憲民主党(特に小沢氏)のようにとにかく自民党を下野できればあとはなんとかなると考えている政党とは違います。
今回、実は国民民主党は自民公明の連立与党に加わる可能性があったのではないか、と考えてます。玉木氏は国民民主党と立憲民主党との連立は「基本政策が違うからありえない」と一貫して述べてました。一方、政策を通すためには与党との連携度合いを高めたい。そのために連立に加わったほうが効率がよいのは確かです。懸念は、国民民主党の後ろ盾である連合(日本労働組合総連合会)が自民との連立に加わることに否定的だったことでした。
そんな国民民主党の思惑でしたが、公明党が連立離脱したことにより、公明党がいない連立への参加は意味がない、と結局様子を見ることになりました。
しかし、公明党の連立離脱を、むしろチャンスだと見て動いたのが、維新の会だったのでしょう。与党に付くか、野党に付くかの両にらみではありましたが、野党が玉木氏の首相指名でまとまれないと判断した後は、早々に野党協議から離脱し、自民党との協議を重視していくようになりました。
結果、細かいことは走りながら考える、的な拙速感はありますが、自民維新の連立が決まりました。
ただ、この連立、維新からは大臣の役職は出さない、いわゆる閣外協力という形になるそうです。正直これは疑問です。おそらくは副大臣や政務官に関しては役職を出すと思いますが、閣外協力の理由が「大臣経験者が前原氏しかいないため」という経験不足だという話があって(都知事経験がある猪瀬氏という切り札もありますが)、経験こそ無理やり役割与えて積ませるしかないだろう、と思うのですけど。
そんなこんながあったうえでの難産でしたが、結果的に高市首相が誕生しました。
何でしょうね、のちに政治史で絶対語られるであろう、日本初の女性首相誕生なのにこのなんというすったもんだ(3回目)感は。
難産の高市首相誕生でしたが、内閣も無事に決まりましたし、あとは実績を積みあげていくだけです。もやもやを吹っ飛ばすような成果を上げ、(自民党総裁任期が石破氏途中降板につき2年ほどですが)少なくとも任期は全うしてほしいところです。
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